ローマの休日

まさしく”王道”ですかね!

取り上げる必要もないくらい超メジャーな作品、私的には恋愛物の『王道』作品だと思うのですが…。

ヨーロッパのある王国の王女アン(オードリー・ヘップバーン)が日々束縛される生活に嫌気をさし一日でいいから一人で自由気ままに外を歩いてみたいと思い、滞在先のローマで隙をみて大使館を抜け出し初めての”自由”を満喫します。そして彼女の正体を知りながらスクープのためローマを案内する新聞記者ジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)。だが一緒に行動を共にしていくうちにお互いに恋心が芽生えてきます。

楽しい時間を過ごしますが、王女の役目を忘れぬ彼女は彼との別れをいとおしく思いながら去っていきます。そして、再会する時が訪れます。一国の王女と大使館に招待された多くの新聞記者の一人として…。取材として一記者と王女の会話のシーン、観てる人は複雑な気持ちを持つことでしょう。そして記者会見終了後、一人会場を後にするシーン、彼の靴音が印象的です。

甘く切ない恋物語。よくTVのCMで登場するシーンも見どころです。スペイン広場でアイスクリームをほうばるアン王女、長い髪を美容院で思いきり短くするシーン、『真実の口』でのハプニング??、そしてバイクの二人乗りのシーン、「あ、みたことある!!」というシーンが連続です。それだけこの映画がすばらしいということなのでしょう。

またこの映画はヘプバーンのアメリカ映画初主演作品で”永遠の妖精”(何故そういわれるのか?だれか教えてください…)といわれるようになった記念すべき作品(あまり彼女の作品をみているわけではないのですがこの時の彼女が個人的には一番カワイイ!!と思うのですけど)です。1953年アカデミー主演女優賞、脚本賞受賞作品です。

タイトルだけならだれもが知ってるかと思いますがモノクロでかなり古いということもありテレビ放映もまれな作品。でも恋愛物をみるならまっさきに『押さえておくべき』映画であると思います。

バッファロー’66

何故か女の子には指示されています。

ニューヨークで最もユニークかつ優れた才能の輝きを見せているマルチ・アーティスト、ヴィンセント・ギャロの監督、脚本、主演、音楽を担当した長編処女作。

1966年、ニューヨーク州バッファローに生まれたビリー・ブラウン(ヴィンセント・ギャロ)。彼は5年ぶりに刑務所から釈放され、故郷に帰ることになる。ところが、実家に電話を入れたビリーは、母親と口論になった末、逆上して「女房を連れて帰る」と啖呵を切ってしまう。思いあまったビリーは、通りすがりの女、レイラ(クリスティナ・リッチ)を拉致し、両親の前で妻のふりをするよう脅迫する。無事対面を済ませた彼は自分を刑務所に送り込んだ裏切り者への復讐に挑む…。

感想としてはかなり評価に苦しむのですが一言でいえばかなり”独りよがり”の感じのする映画でした。何がどうこうというよりテンポも少しイライラさせるし、ストーリーも主人公のビリーの心の葛藤がかなりを占めていたのもあって少し整理されていないというか…。評価に困るというかけっこうモヤモヤした気持ちにさせる映画です。

ところがこれが女の子には指示されているという…?男性はNGをだすのですが、女性ではいい評価を得ているようです??これはどういうことなんでしょう?ただ単にヴィンセント・ギャロがかっこいいからとう理由なのか、それとも主人公ビリーの寂しさ、孤独を見抜いたレイラに感情移入して母性本能をくすぐられたのか??(女性の方で誰か意見ください!!)

いずれにせよ、評価の難しい映画です。ちなみにミッキー・ロークも少しだけ出演しています。

メン・イン・ブラック2

やっぱり”あの人”は宇宙人??

MIBのエージェントJ(ウィル・スミス)は相棒のK(トミー・リー・ジョーンズ )引退後は組織のリーダー的存在となるが新しい相棒が見つからず犬型エイリアンのフランク・ザ・パグ相手に苦労する。そんな折り、美しくて気持ち悪い?極悪宇宙人サーリーナ(ララ・フリン・ボイル)がMIBのビル全体を人質にしてしまう。目的は”ザルザの光”、しかしその秘密の知るのは今や郵便局長におさまっているKであった。

スピルバーグ総指揮によるお馴染みSFアクションコメディの第2弾。前作同様に”ノリのよさ”、”アメリカンジョーク”であっという間の90分を堪能できます。この手の映画というのはこまかいことを気にせず楽しめるのがいいですね。特に前作ではKがメインという感じでしたが今回はJがメイン。その分ノリの良さもパワーアップ、『アリ 』の後だけにウィル・スミスの体が締った印象をうけるは私だけでしょうか?

この映画のノリがいいのはウィル・スミスのキャラクターとKとJの掛け合い漫才?が一番の要因!ウィル・スミスでノリがいい映画といえば『バッドボーイズ』でのマーティン・ロレーンスとのコンビがあげられますが、トミー・リー・ジョーンズの渋い中年のオジサマがやる”おちゃめ”さも負けていません。

また前作同様”スペシャルゲスト”にも注目してください。今回のゲストはけっこうツボにはまっていて妙に納得してしまいました(笑)。他にもエイリアンを製作したアカデミー賞常連のリック・ベイカーやウィルやトミー、そして監督のお子さま達も登場しているとか。事前にチェックしておくのも面白いですね。

ダブル・ジョパディー

女の怨念…恐るべし!

「ダブル・ジョパディ」とは、同一の犯罪で2度は有罪とならないというアメリカの法律のこと。夫婦で湖上の遊覧旅行中、夫ニックが行方不明に、寝室は血まみれで当然のように妻リビー(アシュレイ・ジャッド)に夫殺しの容疑が…。投獄され養子にだした一人息子と別れ別れになりながらも再び息子と会う日を夢見るが、ある日突然音信不通に…。調べていくうちに死亡したと思われていた夫が保険金詐欺を行い、見事に自分を陥れたことを知る。

いいタイミングというかなんというか、獄中で元弁護士と知り合い『二重罰則の禁止』を教えられ、”もう一回殺してやる”とばかりにひたすら出所後に備えて刑務所でトレーニングを重ねます。出所後、保護監察官トラヴィス(トミー・リー・ジョーンズ )の追跡を受けながらも執拗に夫の後を追い掛けて、そして追い詰めていきます。しかしながらこの元夫、奥さんを刑務所に送るくらいのワル、逆に彼女を亡きものにしようとたくらみますが…。

裕福で世間知らずだった女性が復習に燃えてたくましく変貌するのをアシュレイ・ジャッドが演じています。復習を決意し刑務所内で軍隊に入っているかの様なトレーニング。人間ここまで変わるのかと思わせるほどです。またトミー・リー・ジョーンズが、過去にトラウマのある保護監察官を演じています。

設定が特殊でなかなかの出来だと思うのですが、全体的にもうひとつ盛り上がりに欠けるような感じがしてもう少しハラハラ、ドキドキがあればなあ…。って感じ?ちょと刺激不足かも?

シックス・ディ

自分が二人いるって??

舞台は2010年、クローン技術が発達するなかで人間の倫理・道徳を遵守すべく制定された、『6d法』…”人間は人間を複製してはならない”。

民間航空会社のパイロット、アダム(アーノルド・シュワルツェネッガー)は仕事を終え、家に帰ると既にもう一人の自分の姿が…?物語は自分のクローンを生み出したクローン技術を一手に握っている巨大企業とシュワちゃんの戦い。以前のシュワちゃんのアクションと比べるとやはり物足りなさを感じます。やはり年齢と病気をしたことが大きいのでしょうか?

派手な肉体アクションはありませんが、面白いのはシュワちゃんに殺される悪者が何度もクローンとして復活し、しかも自分がどのようにして殺されたのかも記憶しているってこと。実際に車にひかれて復活したクローンなんかは”胸が車にひかれた感覚がして息苦しい”とかいったりしています。クローンは要するにベースとなる肉体(スペアボディ)は培養液の中で生成され後はDNAのコードを入力するというもの。けっこう気持ち悪い試験管ベビーもどきがたくさん培養されているので”異常なクローンが出てくるのでは..”と思っていたらちゃっかりでてきました!!

私的にはストーリー的にもうひとつ盛り上がりがかけていたというか。シュワちゃんとクローン・シュワちゃんの関係がね…。そんなのでいいの?っていう感じでした。

辛口、ですが最近のシュワちゃんの映画では下位の部類に入ると感じてしまいました。