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デ・ニーロ&スコセッシコンビの代表作!
ベトナム戦争帰りの元海兵隊員のトラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)は不眠症に悩まされていた。眠れない時間を有効活用しようとタクシー運転手の職につく。タクシーで徘徊しているうちに大統領候補者の運動員である美女・ベッツィ(シビル・シェパード)に一目惚れしデートに誘うのだが、その初めてのデートにポルノ映画館に連れていき、彼女を激怒させてしまう。失意で夜の街をタクシーで徘徊するトラヴィス。彼のタクシーに突然アイリスという売春婦(ジョディ・フォスター)が飛び込んでくる。彼女はポン引きのスポーティ(ハーベイ・カイテル)に追われていたのだ。トラヴィスはほとんど脈絡もなくこの幼い売春婦を救いたいと強く願うようになり、思わぬ行動をとり始める・・・。
監督のマーティン・スコセッシ とのコンビで一躍世にでたといってもいいくらいの代表作。1976年カンヌ映画祭グランプリ受賞作品。私はこの作品は映画をよくみるようになり始めたころ初めて見たのですけど正直なにがよかったのか理解できませんでした。その時印象に残ったのはデ・ニーロのモヒカンと最初のデートでポルノ映画にさそって見事撃沈!されたこと、そして当時14才のジョディ・フォスターくらいしかありませんでした。
その後何年か後にみた時にいろいろと感じることがありましたが、世間に対する怒りのようなものがあるのかな?と思いました。…でも冷静にみると単にベッツイに振られたトラヴィスの思いがアイリスに置き換えられその思いと世間に対する逆恨み(?)が爆発しただけ、結果英雄扱いされてしまった….。というような感じだと思うのですけどいかがでしょう?
余談ですが、この作品を見てジョディ・フォスターに憧れた男がレーガン大統領暗殺未遂事件をおこし、そしてこの暗殺未遂事件がケビン・コスナーの「ボディガード」のヒントになったとか…。
社会に対するメッセージの強さ、そして大統領暗殺やラストの襲撃シーン等インパクトは強く映画鑑賞を趣味とする人はみておいても損はないかと思います。
