キャスト・アウェイ

評価:評価3.5: 良い
  • 私も漂流したらウィルソン君と友達になるのかしら?

    フォレスト・ガンプ』『ホワット・ライズ・ビニース』のロバート・ゼメキス監督とトム・ハンクスのコンビで送る”生きる”ことをテーマにした人間ドラマ。

    チャック・ノーランド(トム・ハンクス)は、メンフィスに本社を置く宅配便”フェデックス”のシステム・エンジニアだ。公私共に時間に追われる日々をすごし、恋人のケリー(ヘレン・ハント)と過ごす時間はほとんどない。ある年のクリスマスの夜、旧な出張で飛行機に乗ることになったチャックは婚約指輪?(多分そうだと思うのですけど…)を手渡し、大晦日を一緒に過ごそうといって飛行機に乗る。それが運命を大きく変えてしまうとは知らずに…。

    チャックの時間に追われる生活は飛行機事故により遠く離れた島に孤立したことで、突然終止符を打たれる。飛行機事故の時でも救命胴衣よりも大切にしたクリスマスの夜にケリーからもらった彼女の写真入りのペンダントを心のよりどころに、また、ウィルソン君?と暮らしを共に??孤独という精神的な苦悩というハンデを持ちながら”生きる”戦いを続けます。4年が経ち、一大決心で島から脱出したチャックは幸運にもまったく生まれ変わった人間として文明社会に戻る。そして、彼は、これまで所有していたもの、大切だと思っていたものをすべて失ったことが、今までの人生に起こった最高の事だと悟る一方で世間からも”漂流者”になってしまったことを嘆く….。

    無人島の生活でのシーン(脚本家が実際に無人島に住んでみたらしい、その分リアルかも?)が音楽や効果音の演出もなくほとんどセリフもなかったので淡々と物語が進んでいきそのままの雰囲気で大半が進んでいくような感じなのですが、生きていくなかで『人生とは?』『時間とは』ということを考えさせられる映画です。違った意味で感動を期待して観る人にはつまらなく感じてしまうでしょうが、人生を見つめなおすという意味ではいい映画ではないでしょうか?

    出演は、『フォレスト・ガンプ』『グリーンマイル』のトム・ハンクス、25kg減量した彼に注目して下さい。そして『恋愛小説家』『ハート・オブ・ウーマン』のヘレン・ハント、チャックを仕方なく”過去の思い出”としてしまった事に苦悩する様子にも注目して下さい。

    個人的にはチャックが無人島ので希望を捨てずにいられたというテキサスに住む芸術家ピーターソン夫人(ラリ・ホワイト、有名なカントリー歌手らしい)の宅配の荷物の中身は何だったんでしょう??

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