個人的には”ゴースト”より好きなんです。
スティーブン・スピルバーグ監督のファンタジーなラブロマンス。森林消火隊のパイロット、ピート(リチャード・ドレイファス )は事故を起こし死亡。しかしながら彼には恋人のドリンダ(ホリー・ハンター)がおり、彼女に”愛してる”の一言をいえずに死んでしまう…。しかしその一言を告げるために幽霊?となって彼女の元に帰ってくるのだが…。
姿も見えなければ声も聞こえない、ではどうすればいいのか?恋人の死去にショックを受けるドリンダですがやがて新たな恋人候補が浮上してきます。気持ちも伝えられないのに、目の前で彼女を奪われようとするこのジレンマ!(もちろん幽霊ですが)。やがて彼は彼女の心に訴えようとしていきます…。ときどき”空耳”とか”誰かに何か言われたような気が…”みたいに感じることはありませんか?この映画はそういう感覚を”自分の心に訴えるもの”ととらえているように思います。ラストで自分の気持ちを告げることができそしていつまでも遠い空から彼女を見守りながらこの世?から消えていくピート、自分の心の中に常に、生き続けることを感じとるドリンダ、ほんと、しみじみと涙がでてきちゃいます。
当時、似たようなテーマで『ゴースト ニューヨークの幻』が話題になりましたが、私としては現実感があり、あくまピュアなストーリー展開なこの映画に共感を覚えます。スピルバーグ監督なのに『ゴースト ニューヨークの幻』に隠れてあまり私の周囲では評価されなかった作品。でもお勧めです!。ちなみにオードリー・ヘプバーンが妖精役で女優として最後の出演した作品でもあります。