私が愛したギャングスター

評価:評価3.5: 良い
  • ルパン三世と不二子が所帯を持ったらどんな痛快なストーリーになるだろう?と考えた。何のことはないあっさり先にやられてしまった。すべての答えがここにあったのだ!(モンキー・パンチ)

    マイケル・リンチ(ケビン・スペイシー)はアイルランドに住む天才的な直感を持つ強盗団のボス。彼の目的は金ではなく、挑発的な態度で世間を引っかきまわすこと。警察は彼を血眼で追うが、いつも絶対につかまらない。そんな彼も、家に帰れば二人の妻(?)とたくさんの子供たちに囲まれる優しいマイホーム・パパ。家族に見送られて、今日も銀行強盗に出かけていく?のだった。ある時、彼は美術館でカラヴァッジオの絵画に奇妙な感心を痛き白昼堂々、美術館からカラヴァッジオの絵画を盗みだす。しかしこの事件が思わぬ事態を招く。リンチにたかろうとするIRA、圧倒的物量作戦にでてリンチ達を包囲する警察、そしてお金の為でなく自分の力を見せつけることが目的で絵を盗んだことに不快に感じるリンチの仲間達。追い詰められたリンチが最後にとった行動は?

    ケヴィン・スペイシーのスマートさが全面に出ている映画!とでも言えばいいのでしょうか?用意周到でかつ計算づくめの行動で警察を煙りにまくといったところはなんとも気分がすっきりとさせられます。それでいて奥さんと愛人?と子供達にかこまれたアットホームな家庭生活!呆れ返る程うらやましい生活ぶりにシュールな笑いを感じます。(笑)

    後半、追い詰められて起死回生の秘策に打って出るのですけど、オチ的には容易に推測できると思います。ただ、一ケ所、衝撃的(?)シーンが…。1カットですけど、よく映倫に引っ掛からなかったものだと思いますが、”大人の笑い”を引き出すブラック的な演出とでもいえばいいのでしょうか!

    加えてもう一つのポイントとして、リンチは盗んだ絵をどうしたか注目して下さい。もともとお金目的ではないはず。そして部下の反乱もある程度予想していたリンチ。ということは…?

    ストーリー的にはよくできていると思うのですけどなにしろヨーロッパの映画なのでテンポが馴染めずインパクトも物足りない感じがします。アメリカ映画でつくったのならかなりつぼにはまる映画かと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください