現代版「必殺仕事人」。汝、悪人どもをブチ殺すべし
精肉工場に務める兄弟、コナー・マクナマス(ショーン・パトリック・フラナリー)とマーフィー・マクナマス(ノーマン・リーダス)。あるときいつものように行き付けのバーで仲間と飲んでいたが、そこへ店の買収を狙うロシアン・マフィアのイワン・チェコフが部下を引き連れて現れ騒動が始まる。結果、マクナマス兄弟は殺人を犯してしまう。やりてのFBI捜査官 ポール・スメッカー(ウィレム・デフォー)のプロファイリングもあり正当防衛が認められたが留置場での一泊で彼らは”神の啓示”を受ける。そして新世紀の世直し人として悪党抹殺を使命とするのであった。
現代版「必殺仕事人」的とでもいいましょうか、彼らは神の使い的な信念を持って悪党を片っ端から始末していきます。最初からいきなりマフィアの幹部連中をターゲットにしますが兄弟ならではのチームワークで見事始末!神の啓示を受けただけに宗教的儀式の演出もみせある意味自己陶酔的に行動していきます。動機は何にせよ、かなりのバイオレンスアクション。突発的でもありポールのプロファイリングに合わせた演出は優雅さも感じます。特に、マフィアから指し向けられた刺客との対決は圧巻!そしてこの人物との出合いが意外な展開を招きます。
また、ウィレム・デフォーのポール捜査官にも注目。有能な刑事ですが、ナルシストであり同性愛者というかなり濃い役で、濃密なキスシーンも注目です。
各々のキャラクターが上手くからみ合い、最後は意外な展開になっていくこの映画。そのあまりに過激な設定とハードな描写に全米各州で上映禁止にまで及んだこの映画。紆余曲折の末2010年に続編が公開されています。TV放映も少ないのでけっこう見のがしている人も多いのでは。