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映画館でみたらよかった…。
それはロッククライミング中に起きた悲劇であった。兄(クリス・オドネル )は妹(ロビン・タニー)と自身を救うため、一瞬のうちに父親の命綱を切ることを決断した。兄はそれを忘れることができなかった。妹はそれを許すことができなかった。兄は苦悩から逃れるために写真家として大自然を撮りながら山を拒否し、妹は兄を排除し父親の夢を追った—-それは世界で最も高い山頂に挑むこと。そして今、彼女は標高8,000メートルの氷に閉ざされたクレバスに閉じ込められてしまった。そこは人間の忍耐の限界を超え、生命を持ちこたえられる時間は僅かしかないく死の領域>。そして、妹を救うために兄は、世界で最も恐れられている山、K2(チョゴリ)に足を踏み入れなければならなくなった。
とにかく劇場のスクリーンでみればよかった!と感じる映画です。オープニングのロッククライミングのシーン、そして救助に向かう途中で発生するアクシデント、テレビでみてもかなりプレッシャーを感じました。公開時に”とにかく迫力がある”という評判は本当でした。(ただし、谷を飛び越えるシーンはなにか漫画のような感じがしました。)
迫力はあるのですが、ストーリー的にも物足りなさを感じますし、高山という特殊な設定はほとんどの人は経験していないのですが何か”嘘くさい…”っていうか実際はもっと凄いのではと感じちゃいます。(「クリフハンガー」よりはリアルにはなっていると思うんですけど)
個人的には「X-ファイル」でお馴染みのニコラス・リー(遭難したチームのガイド)にもっと活躍して欲しかったですね。(少し可哀想…。死んでしまったのにあんなことされるなんて…..??)加えて遭難死した亡き妻の遺体を捜しつづけヒマラヤで隠遁生活を送るモントゴメリー・ウィック役のスコット・グレン、ストーリー的にはどうなんでしょう??
結局、一人を救出する為に多くの犠牲がでてしまうこの映画。サスペンスの要素を排除すれば面白いと感じたのですが、アクションや迫力の凄さを前面に出してPRする映画はイマイチ…という私のセオリーにはまってしまった映画でした。
