海の上のピアニスト

評価:5 つ星評価: 素晴らしい!
  • 大西洋の上で生れ、一度も船を下りなかったピアニストの伝説

    大西洋を往復する豪華客船ヴァージニアン号。彼の名はナインティーン・ハンドレッド=1900(ティム・ロス)。時代の境界線である1900年にその船で拾われた彼はこう名付けられた。国籍もなく船を降りることもなく彼は船内レストランにあるピアノを操り聴く人を魅了する。ある時彼は”陸地から見る海はどうなのだろう”と思いを巡らす。そんな時に一人の少女に出会いよりその気持ちを強くする。下船した彼女への想いを断ち切れない1900は、生まれて初めて船のタラップに、その足を掛けるのだった...。そして月日がたちあのヴァージニアン号も老朽化のため廃船、爆破解体されることになる。そこにかって1900の親友のマックス(プルート・テイラー・ヴィンス)がヴァージニアン号の話を耳にし駆け付け叫んだ「やめろ!あいつはまだその船の中にいる!」…。

    全体として静かで美しい感じのする映画です。冒頭の1900とマックスの出会いのシーン。とても印象的で不思議な感覚を覚えました。私はこのシーンからこの映画の世界に入っていきました。

    問題の下船から以降の物語について男女の受け止め方が違っていて”男の方がロマンチックなのかしら?”と思ったりしたのですが私としては彼の気持ちがなんとなくわかるような気がします。青春映画でよくテーマとなるぬるま湯の学生社会から厳しい現実の世の中に飛び出すときの不安、恐怖…、それに似たような感覚を覚えました。たった一つの”社会”しか知らない1900はあまりにもピュアな人間だったのかもしれません。学生の人の人には共感しにくいかもしれませんが社会人の人や就職活動で自己の将来を模索している人には理解できるのかもしれません。

    他にも1900の華麗な演奏シーンやジャズピアノの大御所との対決など盛りだくさんですがやはり最後の”別れ”のシーンではないでしょうか。船を去り行くマックスに自虐的な笑い話を持ち出しそして最後の瞬間心のピアノで演奏する1900。みなさんはどうとらえるでしょう…。

    監督は『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ、是非押さえてほしい作品です。

     

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