”生きている”とは?
子供の頃に発病し30年もの間眠り続けていたレナード(ロバート・デ・ニーロ)は医師セイヤー(ロビン・ウィリアムス)の治療によって覚醒する。眠りについたあの日のままの心で目覚めた彼は、鏡に映った自分の姿を見て愕然とする。しかし、やがて失われた時を取り戻そうとするかのように今を生きようとする。”生”を取り戻した彼は積極的に町にくりだしそしてポーラ(ジュリー・カブナー)と出会い恋に落ちる。”生”を取り戻した患者達は当然のように自由を主張するが継続した投薬が必要な病院側と対立、そして薬の効果も薄れてきてまたもとの病状が再発してくるのであった。
私をデ・ニーロファンにさせた決定的作品!この映画で一番の印象はやっぱロバート・デ・ニーロの演技でしょう!どう表現していいかわからないくらいの名演技!!もともと大好きな役者なのですがいっそう好きになっていしまいました。”本当に病気なのかな”って思うくらい…。一時的にしろ”目覚めの朝”を迎え自由を得ると事ができ、失っていた青春を取り戻そうと町にくりだしたり、素敵な恋人ができ人生を謳歌する生き生きとした姿。見てるほうもなにかうれしくなっちゃいます!
特に印象に残ったのがレナードとポーラが食堂でダンスするシーン。元の状態に確実に戻っていく中、この時だけは”硬直”が治まったかのように普通に踊ることができそしてポーラにさよならを告げます。しかしレナードの手をはなさないポーラ、みていて号泣しちゃいます。
ストーリー的には見終わったあとの感動よりもなにかいろいろ考えさせられる感じが強い映画です。セイヤーがレナードの8ミリ映像をみながら「命を与えて、また奪うのが親切なことだっただろうか?」と自問自答するシーンがあります。簡単で当たり前のように感じていますが”生きている”ことの大切さが実感できるような気がします。